精神看護「グラレコ」特集 /「ホップステップだうん!」Vol.182 が配信されました

感情・関係・状況を可視化できるグラフィックレコーディングのインパクト なぜこのツールは希望を生み出すのか

ホワイトボードに描くという光景は、べてるの家が始めた「当事者研究」と切り離せないものです。
私と共同研究者の綾屋さつきさんは、なぜ当事者研究には、こんなにも当事者が行き詰った状況をドラスティックに変える効果があるのだろうということを研究しているのですが、そのなかでわかってきたのは、どうやら「ホワイトボードに描く」という点にも、何か秘密がありそうだ、ということでした。

当事者研究にとって、そもそもホワイトボードを使うというのはどんな意義があるのか。考察してみると、1つは「情報保障」だろうと。情報を共有する時に、ホワイトボードがあることで、ついていけない人を少なくするという効果があると言えます。

もう1つの意義は、ホワイトボードがあることで、当事者研究の極めて重要なエッセンスである「外在化」という現象を引き起こしているのではないか、という点です。

当事者研究では、「ホワイトボード」「ファシリテートする人」「当事者」の三者が三角形を作る状態が、外在化の準備状態なんだということを言います。

ホワイトボード上に本人の苦労を描き、本人自身はそれを“研究者の視線”で眺める。そして傍らにファシリテーターがいるというのもミソなんですが、ファシリテーターも、視線を本人に注ぐのではなくて、ホワイトボードに注ぐ。

つまり両者ともにホワイトボードに視線を注ぐ、その時に、本人と、本人の苦労を切り離す外在化が発生するということです。ですからホワイトボードはそれを生じさせる重要な仕組みになっていると私たちは考えています。

最近「メタ認知」という言葉をよく聞きますが、メタ認知は、本人にとっての現実を一緒にながめてくれる、もう1人の仲間がいて、初めて発生するのかもしれないということです。1人でトレーニングできるようなものではなくて、外在化は2人から起きる、というのが、べてるの家のホワイトボードの実践が教えてくれたことかなと思っています。

■ グラフィックレコーディングへの期待
向谷地 生良、池松 麻穂

■ 即興 当事者研究をグラレコする
会場参加者×向谷地 生良×清水 淳子

■ 基礎講座「グラレコって何だ!?」
清水 淳子

■ [グラレコ体験談]線は光-ぼくの輪郭を取り戻すために
武田 俊
 

医学書院HPより)

 


 

今号の内容

・巻頭写真 「木林さんのお赤飯」 江連麻紀

・続「技法以前」156 向谷地生良 「苦労のトレンド」

・ 平田オリザさんワークショップ

・「『治りませんように』(みすず書房)の書評のようなもの」 宮西勝子

・福祉職のための<経営学> 044 向谷地宣明 「Security of Life」

・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ 「えみ子さんの努力」  

 

noteでの配信をしています。 内容はメルマガ版とほぼ同じです。

【価格】300円/月(←メルマガ版よりちょっとお得です) 【発行周期】毎月 2回 スマートフォン・タブレットで閲覧するならこちらがオススメです。

無料で全部読めるサンプル号も配信されました。ぜひご覧ください。

 

まぐまぐメールマガジン版 【価格】324円/月 【発行周期】毎月 1日・15日(配信が夜になることもあります) 【発行形式】PC・スマートフォン・タブレット向け/HTML形式

▶ メールマガジン申し込み・サンプルはこちら

投稿者: bethel-net