特集
今さら聞けない・・・。
浦河における精神保健福祉活動の特徴 [保存版]
浦河の精神保健福祉活動を概観すると、次の7つの柱によって支えられていると言える。
1.「当事者主体」
当事者の自助グループ活動を中心に据えた取り組みを実践し、医療者は「わきまえ」もってそこに臨んできたきた。
2.「医療-福祉-行政の一体的連携」
浦河赤十字病院精神科と浦河べてるの家が提供する地域生活支援プログラムと共に、浦河保健所を中心とした関係機関の一体的な連携が基盤となっている。
3.「べてるの繁栄は地域の繁栄」
当事者による地域貢献を柱に、過疎化がしている地域と一体となった街づくり活動を展開してきた。
4.「昆布も売ります、病気も売ります」
経済活動への参加を基本に、早くから就労支援を手がけ、過疎地域ゆえの就労先確保の困難さを補うために、自ら起業し事業を展開してきた。
5.「異端から、最先端へ・・」
地域の空き屋を共同住居として活用して精神科病床を削減し、入院患者の地域移行を実施。早くから「入院療養モデル」から「地域生活モデル」への転換を行ってきた。
7.「失敗しても、研究すればいい。練習すればいい。」
それらを支えるために、当事者のニーズに応じて、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、SA(Schizophrenics Anonymous)、当事者研究、子育て支援ミーティング、ピア・サポート、権利擁護サービスの活用などの支援プログラムを積極的に導入し、発展させてきた。
その結果、当事者自身の様々な生活課題への自己対処力が高まり、医療への行過ぎた依存を防ぎ、当事者相互の支え合いを基盤としたネットワークが地域にできあがってきた。
この7つの柱を貫くのは、すべてのプログラムが「当事者の力」を前提として支えられていることである。
こちらにもどうぞ
「当事者の力に支えられる精神科医療」(向谷地生良)