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当事者研究の部屋 トップへもどる
Vol.026
『自分いじめとニコニコ』の研究

木村千佳
リストカット、解離、逃亡など多種多様な技を使う木村千佳さん、現在夫の新一さんと子育てに奮闘中です。そしてお腹の中にはもう二人目の赤ちゃんがいます。

 
千佳さんと新一君家族の写真

<苦労のプロフィール>
千佳さんは、子育てしながらもリストカット、大量服薬、身体にやけどを負わせるなどの自分いじめがやめられず、夫の新一さんがその手当てに奔走する毎日です。

当事者研究の結果、千佳さんの様々な自分いじめの技には、様々な効果があるようです。

<千佳さんの技と効果>
リストカット → 新一さんに甘えられる。
解離     → さみしい時に解離をおこすとかまってもらえる。
やけど    → 新一さんに手当てしてもらえる。
逃亡     → 居場所を確認できる。
血止め    → 心配してもらえる。
大量服薬   → 現実から逃避できる。






<苦労のサイクル>
千佳さんには以上のような苦労のサイクルがあることが分かって来ました。そしてサイクル図を見ると、苦労が起きた時とリストカットなどの自分いじめが始まるその間にSOSが出せればいいのではと言うことになりました。

<SOSが上手く出せない!!>
しかし千佳さんはSOSが上手く出せません。千佳さんはSOSを出すときにニコニコしてしまいます。
ここでカラーボールを使ってサインを出すことにしました。
赤、黄、青の三色のボールを使います。



千佳さんは緊急事態のときは赤いボールを持ちます。



でもなぜか新一さんにその事を伝えるときには黄色のボールを持ってしまいます。これでは新一さんは千佳さんの緊急事態に気付くことが出来きません。
千佳さんはソーシャルワーカーに相談しに行った時も同じようにしてしまい、すぐに帰されてしまうということがおきます。

「よし練習してみよう!!」

ここでSSTを使って練習してみることになりました。
当事者研究に参加していた仲間にソーシャルワーカーの役をやってもらい、実際に相談する場面を練習してみました。

千佳さん
「最近、子供の前でリストカットしちゃうんだよね。それでその後、罪悪感が来ちゃうんだけど。」

SSTで練習してみたら千佳さんは素直に自分の苦労を語れました。ニコニコもでませんでした。
千佳さんはさっそくこの後、新一さんと一緒にソーシャルワーカーの所に相談に行きました。

<ニコニコ仮面の訳>
千佳さんは幼い頃施設で育ち、たまに家に帰ったりすると父親の圧迫に苦労したそうです。そんな時、施設に帰っても家でつらい事があったことをみんなに知られないようにニコニコしていたそうです。それが千佳さんの自分を守るスキル(技)でした。
そのスキルが身に付いていて、大人になった今でも深刻なときにニコニコ笑ってしまい、苦労が隠れてしまいます。千佳さん自身は、子供のときは有効だったそのスキルも、そろそろ邪魔になってきているのを感じています。

<これからの展望>
千佳さんは自分がつらい時に素直に新一さんにSOSを出せるようになりたいと思っています。新一さんもまた様々な自分の苦労を抱えています。
そんな中でどうやって周りに助けられながらも子育てや毎日の生活に向き合っていくかがテーマのようです。

ここで二人にこれからの展望をインタビューしてみました。

新一さん
「二人目ももうすぐ生まれるので、それまでに自分の目的を持って働きたいのと、子育ても周りの支援を受けてがんばりたい。これからもいろいろなネットワークを利用して浦河で子育て、仕事、自分との付き合いをがんばりたい」とのことでした。

新一さん、千佳さんこれからもがんばらないようにがんばってください!!

<本田幹夫>

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