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当事者研究の部屋 トップへもどる
Vol.020

「転職のサイクルの脱却の研究(人のいいなり)」

橘 秀樹
自己病名逃亡失踪症流され型

■苦労のプロフィール
橘君は転職の研究に取り組んでいます。
せっかく転職しても配置換えなどで人間関係がうまくいかなくなり、仕事が長続きせず退職また就職先を探す毎日を過ごしてきました。

■転職のサイクル
仕事をする→配置転換・人間関係→やめる→仕事を探す→仕事をする

仕事に臨む時は[よしいくぞう](橘君の状態を擬人化したもの。この後どんどん擬人化した状態が現れます)が現れてものすごいやる気が生まれます。
ところが[よしいくぞう]が現れると頭に血が上り具合が悪くなるという身体症状が現れ、そうなると橘君は動けません。そこに[いけないぞう]が登場し、職場に電話をして、休憩をして、[もうかえろう]と一緒に手をつないで帰るよりなくなります。

仲間から出た意見
・お客さん(頭の中に自動的に起こってくるマイナス思考)に気づかなかったのではないか?
・[よしいくぞう]の時点でお客さんが発生しているのではないか?
お客さんが発生した時にお客さんをモニターしみんなに相談したり、SSTを活用し仕事をしながらもデイケアに通う、という提案がなされました。

■転職のサイクルの原動力
何がこの転職のサイクルを動かしているかを問う声があがりました。
会場のみんなのそれぞれの経験から病気のサイクルの動かしているのは以下のようです。

・さみしさ
・不安
・劣等感
・あせり

■見えてきた苦労
橘君の病名にある「流され型」を解説すると・・・。
さみしさのあまりお見合いパーティに行き、指輪を買わされ、そこでのトラブルで借金を負います。
他にも会社の上司に出産費用と称されてお金を貸し、営業の入金も肩代わりして、返してもらえないなどの苦労を数回繰り返し橘君自身が借金を負うことになりました。
この状態を向谷地さんがこう名付けました。

・うたがわないぞう
・だまされないぞう
・しんじないぞう
・ひとよいぞう

これらのこともすべてさみしさが生んだものです。
橘君は借金を肩代わりしてくれた両親のためにも働きたいと思っています。

■橘君を守っているもの
もののみごとに「だまされましょう」人生を送ってきた橘君。
サイクルを見直してみると一見とんでもない苦労の主のように見える[よしいくぞう]ですが、見方を変えると「だまされましょう」人生から橘君自身を守るために[よしいくぞう]という症状があるということが見えてきました。
橘君は[よしいくぞう]をどう克服して働くことができるようになるかばかりを考えています。
みんなから寄せられた意見は根本的な解決はよい人間関係をつくることにあるというものです。
[よしいくぞう]こそが橘君を浦河に来させ、べてるやデイケアやセルポ浦河につながらせる役割を果たしています。

■完結編は永遠に
当初、完結編と銘打って始められた研究ですが、研究を重ねるごとに研究に終わりはないということが分かってきました。
研究の場に立つたびに新しい発見があり、そのたびに頭を抱えている橘君の姿がみんなの感動を呼びます。
これから順調に研究が深められると思います。
実際に、[よしいくぞう]のメカニズムがまだ解明されていないため、橘君はこれを解明したいと思っています。
そのための実験として、すながわ(北海道砂川市にある国立北海道障害者職業能力開発校)に行こうとしています。
みんなは、一年待って、一年間べてるやセルポ浦河の活動をしたらいいのではないかと言っています。
すながわで身体症状が出たらどうするのかという意見が出ましたが、橘君は実験のため行こうと思いました。
川村先生(主治医)が言うには、『がんばりすぎてる人じゃない?マラソンに例えたら一生懸命走りすぎて競技場のトラックでぶったおれるようだよ』ということです。

(記:pinmegu)

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