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当事者研究の部屋 トップへもどる
Vol.014

「誤作動の研究」

     下野 勉
自己病名:統合失調症ぽい苦労分解酵素欠乏症



失敗体験の養分を吸いこんで花を咲かせる下野さん。不信感を学習してしまった今までの暮らしを変えていくために、人を信じるということを基本とする再学習に挑戦中。

■苦労のプロフィール
機能不全家庭に育ち、その家庭が崩壊した。不登校となり、ギターや音楽に没頭する生活を送る。
その頃から幻覚や妄想が起こるようになって来た。
入院生活を何年か送り、93年に浦河に来て、生活するようになった。今は無脳薬。
最近、しばらく落ち着いていた被害関連妄想が強くなって来た。そして、べてる15年目にして、はじめて当事者研究にとりくむことになった。

■誤作動とは
妄想や幻聴さん、お客さんなど、病気の人にありがちな認知の歪みを、ひっくるめて誤作動と言う。もちろん、一般の人にも誤作動は起こりうる。

■研究の目的
今までの、誤作動体質はお酒でカバー(しかし、はしゃいでしまってトラブルを起こしてしまう)、という対応を見直し、みんなのなかに問題を持ち込んで一緒に考えたいと考えた。

■いままでの対処法
いつでも病気を通してみんなとコミュニケーションをとっていた。
いつでも悪い言葉ばかりを頭のなかで検索している。
誤作動により、思考のドミノ(関連妄想)が絶えず起こっている。
人生の「カゲ」に取り囲まれているような感じで、周りの人が下野さんと話がしたいと思っても、「カゲ」が邪魔して、会いたくても会えない。
足元にある病気の土壌には、失敗体験(自分を信用できない)や人も信用できない、という養分がある。これは今までの人生で経験し、学習してきたこと。

■これからの対処法
下野さんにとっての苦労分解酵素。
→ギター、お酒、病気、人と話すこと
向谷地さんは、これまで一万件の苦労の相談を受けている。これだけ集まってくる苦労とつき合えるということは、苦労分解酵素が活発に活動しているということだ。
人によって苦労分解酵素の数は違うようだ。

苦労分解酵素を増やすにはどうしたらいいか?
・人に相談すると分解が進む
・酒は逆に酵素を殺す力がある
・自分の苦労に慌てず、ゆっくり向き合う
・失敗を許す
・年上の相談相手や仲間を増やす
・忘れた方がいいこともある
・再学習(今まで学習してきた不信感の上に、新しい内容を上書きする)

「再学習」という言葉が一番ピッタリくると言う下野さん。
この当事者研究も再学習の場と言える。
不信感から信頼感へ—「まかせる」ということ、「土を植えかえる」という作業を行いたい。
それは、人のなかに入っていくこと。苦労を仲間との関係に委ねるということ。

■感想
再学習という取り組みで、新しい考え方を自分に貼り付けて増やしていきたい。
                   (記:宮西勝子)

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