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当事者研究の部屋 トップへもどる

Vol.001

本当の"認知" 行動療法!?

研究者:臼田周一
協力:向谷地生良+べてるに居合わせたメンバー


2006年より、毎週月曜のレギュラープログラムとなった当事者研究ミーティング。
最近、とある幻聴に悩んでいるという臼田さんは自分の病気を紹介した後でみんなに苦労を相談し、対処の仕方のアドバイスを求めました。

「体感幻覚マップ」で研究発表する臼田さん


臼田周一さんの自己病名は「統合失調症・体感幻覚暴走型・もう誰にも止められないタイプ」。浦河へ来たのは2000年の春。それからというもの、幻聴に追いかけられて200キロ離れた室蘭まで自転車で逃走したり、屋根裏に人が隠れているような気がして上がったら天井板を踏み外して転落するなど、バラエティー豊かなエピソードをみんなに振りまきました。駄洒落が好きなことから、2004年度幻覚妄想大会では部門賞「駄洒落賞」を獲得しました。

当事者研究を通しての臼田さんの最大の発明は「体感幻覚ボディマップ」。体感幻覚を図にして分かりやすく説明し、その世界を広く世間に認知させました。(詳しくは『べてるの家の「当事者研究」』医学書院2005をご参照下さい)

そんな臼田さんは、最近ある幻聴さんに悩んでいるそうです。それは、「認知しろ」幻聴です。

臼田さんはこれまでも様々な幻聴さんに苦労してきました。高校生幻聴(「変態」、「働かないで何してんだ」とバカにしてくる)、テレビ・ラジオ幻聴(CMで「犬!」と言ってきたり、ドッグフードを勧められる)、車幻聴(エンジン音から「うちの製品をバカにしやがって」などと聴こえてくる)などです。

幻聴さんに対する従来の対処法は、「爆発」することでした。相手にいきなり怒鳴りつけたり、壁を蹴飛ばしたりしていました。当事者研究を通じて、仲間に相談することや駄洒落のネタとして幻聴さんを有効活用する技を獲得してきました。

臼田:「最近、認知しろ、認知しろって聴こえてくるんですよね」

向谷地:「認知しろってどういうこと?」

臼田:「子供を認知しろって」

当事者研究において、最も重要な手がかりとなるのは、仲間のアドバイス。臼田さんの苦労に対して、様々な意見が出ます。

メンバーA:「私には身に覚えありませんって幻聴さんに言ったらいいと思う」

一同:笑

メンバーB「認知しろって言うなら、認知してあげればいいんだわ」

仲間のアドバイスを受けて、「認知の仕方」の練習をすることになりました。様々な「認知の仕方」を試行錯誤した後、「印鑑を押す」という案がだされさっそく練習します。

幻聴さん役のメンバー:「認知しろ!認知しろ!」

臼田:「はい!認知!」(印鑑を押す動作をする)

向谷地:「どうだい?」

臼田:「いい気がする」

向谷地:「はい、よかったところ」

メンバー:「ハンコの押し方がとっても良かったと思います」

向谷地:「これがホントの"認知"行動療法、なんてね」(SSTや当事者研究は認知行動療法と呼ばれる療法の一手法)

今度また「認知しろ」幻聴が来たら、臼田さんはこの方法を試してみるそうです。研究には「実験」が欠かせません。実験結果をお楽しみに♪



当事者研究ミーティングの様子


臼田さんは幻聴・幻覚をもてなすのが得意

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