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No.003
統合失調症 サトラレ思考伝播分野
「サトラセサイン・親指立ててSOS発信法」
スキル提供者:吉野雅子(プロフィールはこちら)
人といるときサトラレ(自分の考えていることが相手に伝わり、何を考えているかが他人にさとられるという症状。思考伝播ともいう。)の苦労がはじまったら、仲間に自分の親指を立てる。それをキャッチした仲間にも「OK!了解!」と親指を立ててもらう。これでサトラレが入ってつらいということが、人にもわかってもらえた、気持ちがつながったという安心感が得られ、人のなかに入ることができる。
■スキルのポイント
自分の考えをなかなか相手に伝えられないとき、自分だけがこんなつらい思いを抱えているのかと落ち込んだとき、周囲と断絶しているように感じたときなどに使うと有効。
■吉野さんの例
サトラレが入ってつらいとき、相手にも親指を立ててもらうという単純な動作でも、同じことをしているという単純な事実だけですべてがひるがえって同じになるような不思議な一体感のある安心感を気持ちの中で得られます。(吉野さん・談)
吉野さんのこれまでの研究から、「サトラレ」は、自分は誰からもさとられていない孤独な存在だという思いから、相手に「サトラセ」ているのだという仮説が出て来ています(ビデオシリーズ『当事者研究—サトラレからサトラセへ—』に詳しい)。親指を立て、それに応えるように相手にも親指を立ててもらうというこのスキルは、吉野さんにとっては、症状だけに注目するのではなく、人とつながるということの関係の回復が根本的に重要だということを示してくれています。
