新春!
べてる 当事者研究ワークショップ

09年1月11日、横浜・桜木町で恒例の当事者研究ワークショップが行なわれました。講師として、浦河からは向谷地生良さん(北海道医療大学教授/べてるの家理事)とべてるメンバーの加藤木祥子さんが行きました。
午前の部は、当事者を中心とした当事者研究ライブ。午後の部は「降りてゆく家族」と題した向谷地さんの講演と、べてるにつながる家族当事者の方々のお話がありました。
向谷地さんは講演のなかで、「家族」ということをキーワードに、統合失調症の伯父さんに「生良」と名付けられたこと、近年は肺がんの母と認知症の父と統合失調症の弟と鬱病の妹の援助の奔走していたこと、自身の結婚の馴初めから向谷地家流の子育てまで、幅広く話してくださいました。
べてるにつながる家族当事者の方々からの発表も白熱したものになりました。この模様は、いつか何かの形でお伝えできればと思います。
横浜での次回のワークショップは4月5日(日)を予定しています。

家族をテーマに講演する向谷地さん。
「浦河に就職のために来て、精神科を退院したメンバーと(現在のべてるに)住みはじめました。大変苦労しました。」
「自分の弟が病気になったとき、肉親相手だとあまりに勝手が違うので非常に戸惑いましたね。全然言う事をきかないんです。」

午前の部。

今回も千葉県・流山のひだクリニックのデイケア「るえか」からメンバーが参加して、一緒に当事者研究のライブを行ないました。
SST学術集会 in 前橋
08年12月11日・12日に私・伊藤とMCMEDIAN社長の向谷地宣明さんとひだクリニックメンバーの高橋美久さんで、群馬県・前橋市で行われたSST学術集会に参加しました。
SST(Social Skill Trainning)とは、認知行動療法のひとつで、「練習しよう!」をキーワードとした、コミュニケーションの手助けの手段です。
浦河では、日常の中にSSTが浸透しており、週に4回のプログラムが組まれているため、様々な苦労や問題に直面しても気軽に「練習しよう」という空気があります。
私と宣明さんとひだクリニックデイケアるえかのメンバー高橋美久さんは一般演題の「当事者・家族によるSST」の中で、「研究すればなんとかなるー
当事者研究」と題して発表しました。
私は当事者研究とはという説明を改めて行い、美久さんが自らの研究を
発表しました。
SSTでの対処スキル獲得だけでは補えないところを当事者研究で深めて当事者自身の力で対処できるようになれることを伝えたつもりです。
高橋美久さんは、デイケアや仕事に行こうとすると「行ってもいいことないよ」言ってくる「門番さん」(マイナスの自動思考)とのつき合い方の研究を発表しました。今、ひだクリニックでは、07年からべてるの発のSA(スキゾフレニクス・アノニマス)や当事者研究を取り入れて活動しているとのことです。
その後のイブニングセミナーでは、群馬県伊勢崎市の華蔵寺クリニックの
メンバーが「自分と仲良くなる方法」と題して当事者研究を発表しました。
SSTと当事者研究。
このコラボレーションで全国の当事者自身の自分を助ける技が
さらに磨かれればと思います。
(伊藤知之)