メールマガジン「ホップステップだうん!」Vol.130(8月15日号)が配信されました。

第14回当事者研究全国交流集会、第25回べてるまつり報告

伊藤知之

さる7月28日(金)・29日(土)、第14回当事者研究全国交流集会と第25回べてるまつりが行われました。当事者研究全国交流集会は、「e-kurou.comつながる苦労のネットワーク」と題して行われました。
AMは「経験専門家として生きる」ということで、フィンランド発の精神障害を発症した人の回復の方法である「オープンダイアローグ」で活躍する当事者(経験専門家)の方にお話ししていただきました。お話では、経験専門家の方の「私は病気になってからより強くなった」という発言が印象的でした。講演の後半では、べてるのメンバーも登壇し、オープンダイアローグで行われている「リフレクティング」を壇上で模擬的に行い、フィンランドの方の発表の感想を述べあいました。

PMは、ポスター発表と分科会でした。ポスター発表では、私も最近各地の講演会で発表している「頭の中のハードディスクがすぐいっぱいになってしまう研究」をポスターの前で説明させていただきました。沢山の方がポスター発表の会場に来てくださいました。中でも、最近毎年べてるまつりに参加している私の母が聞いてくれたのが良かったです。

分科会は、私はフィンランドの方からお話を聞く分科会「自分の専門家」に参加しました。参加者の方の中にはオープンダイアローグに関心がある人が多かったのか、分科会の会場は人であふれかえっていました。会場では、オープンダイアローグの手法的なことや予算的なことなど、多岐にわたる質問が出ました。

29日のべてるまつりは「山あり 谷あり 病気あり 自分の言葉をつかまえる」と題して行われました。AMはフィンランド生まれで世界中の人に知られている「ムーミン」とべてるでの生き方をなぞらえた講演「ムーミンに学ぶ生き方 暮らし方」が行われました。お話をされたのは、フィンランド在住のムーミン研究家の森下圭子さんでした。会場では、ムーミンのキャラクター「ミイ」にふんした木林美枝子さんもべてるスタッフの池松麻穂さんと一緒に司会をしました。また、壇上には個性豊かなムーミンのキャラクターに扮したべてるメンバーも大勢上がりました。

PMの前半は替え歌を交えたべてるの1年間の活動報告でした。私は、ピアサポートとなんちゃってヘルパーの報告で発表させていただきました。
なんちゃってヘルパーの報告の最後には、この経験を生かして、べてるで秋口以降に本物のヘルパーステーションを作る予定であることを告知させていただきました。これに伴い、べてるで介護福祉士やヘルパー有資格者等を募集していることを発表しました。

PMの後半は、お待ちかねの幻覚妄想大会でした。今年のグランプリは、石村謙次さんでした。石村さんは、部屋の鍵をなくして部屋に入れなくなり、グループホームべてるの仲間に助けを求めるも、メンバーに怒られ野宿し、次の日の当事者研究で「鍵が無くて部屋に入れない」と発言し、スタッフと部屋に鍵を探しにいくと本人から「鍵を飲んだ」との発言があり、病院にレントゲンを取りにいくと鍵が映っていたというエピソードやその他の豊かなエピソードで受賞しました。

今回のべてるまつりで思ったことは、スタッフが増えたおかげで、準備自体は大変でしたが、多くのスタッフが協力して準備を行うことができたこと、フィンランド発のオープンダイアローグに関心が高かったのか、例年より100名以上も多くのまつり参加者がいたことでした。来年以降も、来てくれた方々が楽しんでくださるべてるまつりを作り上げていきたいと思います。


メールマガジン「ホップステップだうん!」Vol.130(8月15日号)が配信されました。

今号の内容は、

・続「技法以前」106  向谷地生良
当事者研究の臨床知 その3<物語と現象への着目>

・伊藤知之の「スローに全力疾走」 第76回
「e-kurou.com つながる苦労のネットワーク」
「山あり 谷あり 病気あり 自分の言葉をつかまえる」

・これから、降りていく。 第2回 成田恵美
「世界と折り合いをつける〜言霊さんと共に〜」

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投稿者: bethel-net