べてるまつり2015 今年の幻覚妄想大会グランプリは幻聴さん!

7月30日から31日にかけて、今年も当事者研究全国交流集会とべてるまつりが行われ、全国から集まったたくさんの参加者にみなさんと共によき学びと交流の時間を持つことができました。

べてるまつりinうらかわ2015で流された一年の活動を振り返る動画

 


今年のべてるまつりは「世界の苦労と出会う」をテーマとして、アメリカ、韓国、スリランカ、バングラディッシュからゲストを招いて、各国の精神保健の取り組みを紹介する国際トークライブを行いました。

bf2015-1 韓国のキムさん(写真前列左から3番目)からは、すでにはじまっている韓国での当事者研究の紹介やまだまだ課題の多い韓国社会における精神保健の現状が報告されました。

スリランカのプリヤンタさん(写真前列右から3番目)からは、09年まで内戦状態にあったスリランカでのネストの取り組みと、べてるの出会いから刺激を受けて生まれた織物事業などの紹介がありました。

バングラディッシュのタニヤさん(写真後列右)からは、べてるのメンバーや向谷地さんが訪問した、自宅の檻に入ったままの統合失調症の少女の様子や、バングラディッシュの社会状況、べてるの寄付プロジェクトの報告などをしてくれました。

bf2015-8バングラディッシュに訪問した亀井さんたちを中心に、日本各地から1年以上かけて募金を集めてきました。そして、現在のところ総額32万円の寄付金が集まり、バングラディッシュに送ることができました。そのおかげで、現地ではまずは電気自動車を購入することができました。
人口1億5000万人に対して、精神科医が60人しかいないというバングラディッシュの現状のなか、交通機関も整備されておらず、必要な医療が受けられない人が大勢いるなかで、貴重な人々の足として通院などのサポートに活かされています。

bf2015-7新しく購入された電気自動車には、現地で活動するラルシュと、日本からの支援の窓口となったべてるのマークがほどこされて、いまも街を走っています。

bf2015-2  アメリカ・エール大学の中村かれんさんは、アメリカから見たべてるや当事者研究お取り組みと、アメリカで出版したべてるの本の反響、スタンフォード大学の比較幻聴学の紹介など、たくさんの話題を提供してくれました。近日、内容をテキストで公開したいと思います。


 

tk2015-1第12回当事者研究全国交流集会の実行委員長としてあいさつをする浅野さん。横に立つのは事務局として携わった本田さんと池松さん。身につけているのは、当事者研究の公認キャラクター「とうじろうくん」です。

tk2015-2昨年の東京大会でのイタリアの精神科医ロベルト・メッツィーナ先生の講演に続いて、今年は基調講演として福島県立医大教授の丹羽真一先生より、「当事者研究に期待するものー当事者研究は日本発・世界先端の治療パラダイムー」と題して、お話をいただきました。この内容も近日、全文を公開したいと思います。

tk2015-3近年、当事者研究の研究が盛んに行われていますが、和光大学の伊藤先生と聖隷クリストファー大学の小平先生からは「当事者研究の可視化 テキストマイニングによる探求」という研究発表をいただきました。

tk2015-4今回は、東京とスカイプをつないで、当事者研究と科学をつなぐなど様々な試みを行っている東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎先生にも登場してもらい、最新の研究の動向や新しいビジョンなどをお話してもらいました。


発表!幻覚&妄想大会
今年のグランプリはまさかの幻聴さん!?

bf2015-9数ある賞のなかで、特別賞を受賞した昆布ボーイズのみなさん。べてるの活動の元祖である日高昆布の製造と販売に大きく貢献されました。
とくに、某カステラメーカーのCMの替え歌で「病気が1番、昆布は2番、3時のおやつは塩昆布♪」は会場を沸かせていました。

bf2015-10同じく特別賞を受賞した亀井英俊さん。統合失調症日本代表を自認し、数年まえから「世界の苦労に出会う旅」として、アメリカ(講演等)、イギリス(リカバリーカレッジとの交流等)、ドイツ(ベーテルとの交流等)、ポーランド(クラクフ、アウシュビッツ等)、オーストラリア(世界ソーシャルワーク会議等)、スリランカ(ネスト訪問等)、バングラディッシュ(ラルシュ訪問等)、韓国(講演と交流等)などなど、自身の幻聴さんを引き連れて、たくさんの国々を訪れ、交流してきました。
とくに、韓国では幻聴さんが韓流ドラマのように恋愛モードになったり、アメリカでは幻聴さんが英語を喋りはじめるなど、これからも世界ツアーのなかでの当事者研究に期待しています。

DSC_0479幻覚&妄想大会 グランプリ賞  大貫めぐみさんの幻聴さんご一同様

大貫めぐみさんの幻聴さんご一同様、あなたは長年ヤンキーだっためぐみさんがやけくそ状態になり、人生が脇道(わきみち)にそれるたびに緊急出動をされ、脱線を防ぎ、川村先生や仲間のところに誘導されたばかりではなく、寂しいときには、こころの隙間をうめるために男性幻聴さんが肌を温め(ちょっとエッチです)、孤独な時には手を握り、身体の中にも常駐され、いつでも駆け付けられるように努められました。特に今年の3月、ヤンキー状態になっためぐみさんを救出すべく、皆さんは「悪い組織」を使って追いかけまわし、めぐみさんは夜、降りしきる雨の中を裸足(はだし)でさまよい、ついに元祖べてるの家にたどり着き、潔さん達仲間に助けを求めることができました。お陰様でそれをきっかけに、めぐみさんはヤンキー状態を脱し、仲間を大切にし、当事者研究にも取り組まれ、6月にははじめて仲間たちと講演活動にも参加することができました。これも、ひとえにめぐみさんを見捨てずに、長年、応援してくださった幻聴さんご一同様のお陰です。
よってここに幻覚&妄想大会グランプリを差し上げます。
副賞として、めぐみさんに「幻聴さん付抱き枕」と「幻聴さん付バスタオル」を差し上げます。

2015年7月31日
幻覚&妄想大会実行委員長 佐藤太一

bf2015-11幻聴さんがいて助かること
1 気持ちをわかってくれる2 注意をしてくれる
3 くすりや食事のアドバイスをしてくれる
4 休めといってくれる

bf2015-12伊藤知之さんが大貫さんの役となって、幻聴さんサンドイッチ現象をデモンストレーション。

さて、来年は誰がグランプリを受賞するかな!?

 

投稿者: bethel-net