国連防災世界会議(WCDRR)デモンストレーション発表報告

124103月17日、宮城県仙台市で行われている国連防災会議(WCDRR)に、浦河からおよそ10名が参加し、浦河での津波に対する防止活動のデモンストレーション発表を行ってきました。

浦河町役場総務課の小原さんの浦河町の紹介からはじまり、一緒に地域の防災活動に取り組んできた浦河町東町第五自治会長の米山さんより地域ぐるみでの取り組みを説明してれました。

べてるからは、災害時に幻聴さんに邪魔されてなかなか避難が難しい様子を、亀井さんを中心に、秋山さん、崎広さんらメンバーとスタッフでデモンストレーションを行いました。

舞台でのやりとりはこんな感じでした。

亀井「べてるのメンバーの亀井です。ぼくは、統合失調症をもっていて、幻聴さんがいます。ときどき幻聴さんの言葉にふりまわされて、調子が悪くなったり働けなくなったりします。これがぼくの幻聴さんです」

幻聴さん「べてるに行くなー、またいじめられるぞ!」

秋山「私達、突然の出来事には弱いから、地震や大きな災害がおきても困るよね」

亀井「こないだも大きな地震があったとき、テレビの地震速報から『逃げるな』って聞こえてきて、逃げられなかった」

秋山「実は私も、怖くて固まって、逃げられなかった。これじゃぁ大きな津波がきたら、私たち逃げ遅れちゃうね」

亀井「そのためには、もう少し、地震と津波の事を学んで研究すればいいんじゃないかなぁ!」

秋山「いいね!そうしよう!具体的な情報を集めると対策も立てやすいね。ちょっと国立リハビリテーションセンターの河村先生に聞いてみよう!」

崎広(河村先生役)「浦河は100年以内にとても大きい地震がくる可能性が高いです。浦河の津波は最短で4分以内に10メートル以上のものがくる可能性があるんです」

秋山「ということは地震発生後4分以内に10メートル以上の高さに避難できたら安全を確保できるということですね。障がいがあっても理解しやすいDAISY(デイジー)を使って防災マニュアルを作り、避難訓練をしましょう」

亀井「幻聴さんも一緒に逃げられるように練習しよう。水や食料、特に薬も持っていけるような避難グッズも工夫しよう。それと、住んでいる自治会の避難訓練にも積極的に参加しよう」

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3.11の実際のロールプレイ

亀井「幻聴さんも一緒に仕事をしよう!あれ、地震だ!?(グラグラグラ)」

地震「地震だ地震だ!!グラグラグラ!」

秋山「地震だ!どうしよう!えっとこういう時は4分で10メートル!亀井さん一緒ににげよう!」

幻聴さん「この地震はあなたが起こしたものなので、逃げてはいけません」

亀井「(ちょっと待てよ・・)幻聴さんも一緒に逃げよう」

幻聴さん「わかった、一緒に逃げよう!」

津波「ざぶーん、ざぶーん」

避難所でのミーティング

秋山「避難所で過ごすのはお互い大変だよね。いっしょに緊張のメカニズムと対応策を研究しようね。まずは、まわりの人たちに挨拶をするのはどうでしょう。避難所では、受付にいる役場の人への報告も大切だね」

べてるスタッフ「緊張したり、不安がっている人もいますが、よろしくお願いします」

秋山「緊張したり、不安がっている人もいますが、よろしくお願いします」

亀井「幻聴さんも一緒に避難所に来れてよかったです! 」

秋山「そうだね、みんなといつも通り避難できてよかったね!」

小原総務課長「私たちは、地震の多い土地であっても、このふるさとを愛し、海や山の自然の恵みに感謝し、まれに訪れる災害と向き合って生活しています。浦河 町では、このようなべてるの防災活動を足がかりにひとりひとりが率先避難者となるべく、地域の災害弱者を巻き込んだ活動を展開し、尊い命を災害ごときで落 とさないためだれも取り残さない防災を行政と民間、そしてべてるの方々と進めていきます」

向谷地「防災訓練を通じて実感したのは、障がいを 持つ人は決して単なる支援の対象ではなく、自ら持っている力を発揮して自分を助けることができる、ということです。しかしそれは、決して個人の努力ではな く、普段の自治会のひとたちとの防災訓練や交流、働く場の仲間の存在を通じて実現するものだと思います」

会場のフロアからは、内閣府副大臣の赤澤亮正氏が感想として地域ぐるみでの活動の大切さをコメントしてくれていました。

浦河では今後もいつくるかわからない災害に備えてこの取り組みを継続していくとともに、経験を次世代へとつないでいきたいと思います。

投稿者: bethel-net